WordPressはとても便利なシステムですが、安定したブログやホームページ等のWEBサイトを運営するためには、普段からバックアップを取得することが大切になります。
バックアップ取得&復旧、といっても、何を考えれば良いのか分からない方もいるかと思います。
今回は、バックアップの重要性と、バックアップ方法を選ぶ時のポイントをお伝えします。
WordPressは突然動かなくなることがある
WordPressはセキュリティを向上させるため、定期的にアップデートされます。
これは、悪意ある人間からWEBサイトを守るために必要なことです。
しかし、WordPressのアップデートを行うことで、何かしら不具合が起きることは、珍しいことではありません。
不具合の種類は様々です。
WEBサイトが表示されなくなる、WordPress管理画面が表示されなくなる、投稿できなくなる……
私自身、投稿画面を開こうとすると意味不明な文字列(おそらく文字化けしたエラーコード)が表示されて投稿できない、ということがありました。
これは、アップデートする対象が、WordPress自体、テーマ、プラグイン、3種類あるためです。
それぞれのバージョンに釣り合いが取れていなければ、整合性が取れなくて、正常に動かなくなるのです。
バックアップがあれば元の状態に戻せる
不具合が起きた時、バックアップがあれば、元の状態に戻すことが可能です。
バックアップは必要な時に手動で取得することもできますが、それにはある程度の知識が必要ですし、取得し忘れる危険があります。
なるべく自動で定期的に、バックアップを取得する仕組みを導入するのが安全で手間もかかりません。
自動的なバックアップ取得方法としては、サーバー側が提供しているサービスを利用するか、プラグインで取得する方法があります。
サーバー側の提供サービスはコチラで詳しく比較しています。
バックアップ方法の選び方
バックアップ方法は様々にありますが、人によって必要な要件は異なります。
WEBサイトの更新頻度、バックアップ取得&復旧に対する知識量、有識者との伝手の有無……
自分に合ったバックアップ方法の選び方のポイントをお伝えします。
スケジュールの頻度が自分に合っているか
ブログを毎日投稿する方は、毎日バックアップを取得するのが良いと思います。
逆に、事業用のホームページで時々お知らせを更新する程度、という方は週や月に1回のバックアップで十分と言えます。
バックアップを沢山保持することは容量を圧迫するので、通常は世代数を制限します。
もしも、月1回のバックアップで十分な方が毎日バックアップを取得していた場合、仮に7世代分のバックアップ保持だとすると1週間しか遡って復元することができません。
久しぶりにホームページを更新しようとして不具合に気付いた場合、1週間前に遡っても正常な状態まで戻せない可能性があります。
バックアップを取得するスケジュール頻度は、WEBサイトの更新頻度に合わせて設定しましょう。
自分でバックアップが取得できるか
毎日や毎週の定期的なバックアップは、最初に設定すれば、あとは自動的に取得されていきます。
しかし、一番不具合が起きる可能性が高いのはWordPressの機能のアップデートのタイミングなので、アップデートを実施する直前にバックアップを取得できるのが理想です。
そのため、必要なタイミングで自分で、バックアップを取得できる状態にしておきましょう。
復旧方法を自分で把握できるか
もしもWordPressに不具合が起きてホームページが表示されない状態になった時に、なるべく早く復旧できる方が、機会損失を防ぐことができます。
また、通常バックアップを取得する世代数は制限されているので、復旧まで何日もかかっていると、正常な状態まで戻せなくなる可能性があります。
自分で即座に復旧できることが理想ですが、詳しい人に伝手を作っておいて、すぐに相談できるようにしておく、というのも良いです。正常な状態のバックアップを消えないようにパソコンに保存することができれば、復旧に時間がかかったとしても「正常な状態に戻せない」という最悪のシナリオを回避することができます。
復旧を自分でするにしても、詳しい人にお願いするにしても、「不具合が起きた時にどう行動するか」を把握しておくことが大切です。
まとめ
WordPressを利用する上で、バックアップが大切なことをお伝えしました。
実際に不具合が起きてみないと、バックアップの重要性がピンと来ないかもしれませんが、不具合が起きてから考えたのでは間に合わないのがバックアップです。
ホームページやブログ等のWEBサイトを安定して運営するために、バックアップ取得の計画を立て、不具合が起きた時にはどのように復旧するのか、把握しておいてください。
- バックアップスケジュールの頻度が自分に合っているか
- 自分でバックアップが取得できるか
- 復旧方法を自分で把握できるか